Kengo's blog

Technical articles about original projects, JVM, Static Analysis and JavaScript.

SLF4Jの1.8は安定版が出ないので2.0を使おうという話

前回の投稿で、SLF4Jには現在1.7、1.8、2.0の3バージョンがあるという話をしました。 これについてSLF4Jのuser向けメーリングリストで質問をしたところ、1.8の開発中にFluent Logging APIを追加するために2.0へとメジャーバージョンを上げたという旨の回答を…

Javaライブラリを配布する際のログ周りにおける配慮と実践 2020

この記事は、2013年に書いた記事を現状に合わせてアップデートするものです。結論から言うと、当時から id:miyakawa_taku さんがおっしゃっていた「APIは依存に含めて良い」を支持するものです。あるいは無難にバージョン 1.7.30 を使っておきましょう。 blo…

研究などの学術的目的で問い合わせや協力依頼をいただく際の私の対応方針

たまに研究への協力依頼などをいただくのですが、それに対するポリシーをこちらにまとめます。説明用です。 連絡先 Twitterかメールを推奨しています。メールアドレスは私のウェブサイトで紹介しています。 サーベイに対する協力 常識的なボリュームのサーベ…

GitHub Actions 最近のやらかし一覧

FOSS開発で細かいやらかしを積み上げてきたのでまとめる。 テストの失敗原因レポートをartifactとしてアップロードしそこねる actions/upload-artifactを使ってテストレポートをartifactとしてアップロードする際、以下の書き方だと失敗する。 # bad - run: …

最近キャッチアップしているもの 2020-05

いろいろ手を出しすぎてごちゃごちゃしてきているので、頭の中を整理する目的でここに書き出す。 reproducible build Mavenのメーリスで話題に出ることがあり知った。特別新しい概念ではないけどある種のunlearningであり、ビルド職人は見といて損ないやつ。…

考察:Reactive Workflowが生まれた背景とその狙い

人に説明するのがスムーズにできなさそうなので、理論武装というか順序立てて話すためにこの記事をまとめる。 対象 ブラウザから利用するマルチプラットフォーム向けウェブアプリケーションの開発 モバイルのネイティブアプリ開発は含まない(知らないので)…

SpotBugs 4.0.0がリリース&貢献者募集のお知らせ

.classファイル向け静的解析ツールであるSpotBugsのバージョン4.0.0がリリースされました。 FindBugsとの互換性を極力保っていた3.1系と異なり、いくつかのAPIが変わったり機能が削られていたりします。 特にプラグイン開発者は、SpotBugs 3.1 から 4.0 への…

WIP: 2020年やりたいこと50

2020年やりたいこと100 - ややめもを見て良い取り組みだと思ったので書いてみたのですが、100も出てこないのでとりあえず半分でお茶を濁す作戦。 健康(1~10) 週2回の筋トレを継続 平日は10,000歩以上歩く 体重を72kg±2程度に抑える 24時までに寝る 平日の…

2019年のFOSS活動状況まとめ

昨年のに引き続きFOSS活動状況をまとめます。2019年12月30日時点の情報です。 概要:昨年比22%増 GitHubのプロファイルページによると今年のpublic contributionsは1,166で、昨年が950だったので約22%増です。commit 61%のpull requests 21%なので、けっこう…

JavaウェブアプリプロジェクトにJavaScript/TypeScriptなどの静的アセットをどう配置するか

以前のJavaウェブアプリ開発では、JavaScriptをはじめとした静的アセットはsrc/main/webappディレクトリに配置するのが普通だった。そこに置くことでmaven-war-pluginのようなビルドシステムが.warファイルの中に突っ込んでくれる。この挙動は今でも変わらな…

Javaプロジェクトにおけるリリース周りの手法あれこれ

考慮する点 成果物のデプロイ ビルドの成果物(artifct)をアップロードすること。アップロードと公開は分けて考えることに注意。デプロイ先にはいくつか候補がある: GitHub Packages (旧GitHub Package Registry) Maven Central Repository Docker Hubなど…

draft: より良いチームを作る2019

なるほど、最近感じるフラストレーションは、新しい仕事の考え方のフレームワークを欲している線から来てるのはあるかもしれないな。前回まとめた↓のが4.5年前で、当時と変わった視点もあるので考えてみよう。https://t.co/RPkqTwQtic— Father as a Software…

Gradle用のGitHub Actions勘どころ

GitHub Actions のベータ版が個人リポジトリの方に来ているので、色々と試しています。使っているテンプレートプロジェクトと実アプリケーションプロジェクトから、いくつか事例を紹介します。 なお各種単語の定義が公式サイトにあるので、いちど目を通すこ…

selenium-jupiterを試した

JUnit 5にTemporalyFolderに相当する機能がなかったため、自分のプロジェクトでは長らくJUnit4を使っていました。しかし5.4でTempDirが来たため、徐々にJUnit5に置き換えています。 その過程でSelenideを使った統合テストをJUnit5に置き換えたのですが、sele…

Gradleプロジェクト用semantic-releaseプラグインを書いた

Gradle用のsemantic-releaseプラグインはJavaでsemantic-releaseを再実装したものしか無かったので、TypeScriptで書いたものを作りました。 github.com ./gradlew publish を叩くだけのシンプルなものですが、CI周りの設定はGradle側に寄せてあるはずなので…

Java屋がsemantic-releaseに思うこと

最近Java周りでもsemantic-releaseの利用機会が増えています。Gradle pluginとMaven pluginが生まれ、特に後者はyarn*1で実行されるため既存のプラグインとも組み合わせやすく、JavaScriptと比較しても遜色ない状態と言えそうです。 2019年3月時点で、Java特…

2019年初頭でのMaven Site作成における注意点

最近新しいMaven Plugin用サイトを作ったので、mvn siteで作成できるサイトについて現時点での注意点をまとめる。 skinについて maven-fluido-skinが最も使われていてかつ実用的と思われる。以下の記述はこのskinのv1.7を利用することを前提とする。 maven-s…

2018年のOSS活動状況まとめ

GitHubによると、今年は合計950 Contributions(25日時点)でした。仕事でほぼ使ってないのにこの数字というのは、多いのでしょうか少ないのでしょうか。 私は2018年にGitHubで927コントリビュートし、Findy内で1412位でした。月間の最大は154 (7月)、一日あ…

Read The Docs利用者用にPRレビュー支援Probotを作りました

私がSpotBugsなどで使っているドキュメントホスティングサービス、Read The Docsを使う上で助けになるGitHub Probotを作成しました。 github.com ドキュメントがいつもどおり全部英語なので、日本語での解説をここに書いておきます。 想定ユーザ Read The Do…

dockerでSonarQubeのインストールを楽にやる

クラスメソッドさんのブログでSonarQubeの紹介がされています。そちらの記事では記事の半分ほどを割いてインストール方法を説明していますが、dockerを使えばより楽に行えますのでその方法を紹介します。 dev.classmethod.jp 検証用のSonarQubeを立ち上げる …

英語ブログを新設しました

https://dev.to/kengotoda にて英語での情報発信をはじめました。宜しければそちらもご購読を。

SpotBugsプラグインを元にしたSonarQubeプラグインを実装する方法

SpotBugsプラグインの実装方法には公式ドキュメントがありますが、SpotBugsプラグインをSonarQube上で実行するための手法はまだ固まっていません。最近Guava Migration HelperのSonarQubeプラグインのリリースに動いているので、要点をまとめておきます。 So…

JJUG CCC 2018 SpringでSpotBugs3.1系実装について話してきました

先週末に開催されたJJUG CCC 2018 Springに参加してきました。昨年に引き続き、SpotBugsに関する内容です。 20名ちょっとのエンジニアに参加いただき、3.1系実装で苦労しているところ、Java9対応が進まない理由などを話しました。Togetterはこちら。 Maven C…

JJUG CCC 2018 SpringにてSpotBugsの話をします

月末に開催されるJJUG CCC 2018 SpringにてSpotBugsの話をします。タイトルは「SpotBugs 3.1.xの現状と内部実装が抱える問題」、20分枠のセッションとなります。 追記 タイムテーブルが公開されました。午前11:25〜11:45にLブースでお待ちしています。

チームビルディングのためにやったこと、できていないこと

これ↓読んで、自分の経験をまとめようと思ったのでメモ。 www.yutorism.jp チームビルディング、ないし組織・オフィスの改善のためにやってきたことはけっこうある。反面、できていないこともかなりある。 やったこと、継続していること 社内技術勉強会 上海…

Maven3電子書籍の利用され具合(2017年)

ほそぼそと続けているMaven3の入門書「Maven3のはじめかた」ですが、最近はprh入れたり、リポジトリの適当すぎた説明を修正したりといった微修正を行っています。 www.gitbook.com で、意外にも年間2万人のユニークユーザがついたようです。以下が2016年12月…

Mavenプロジェクト用Travis CI設定(2017年末)

今年はビルド周りで自分の常識がいろいろ変わった年だったので、既存の知見もあわせてまとめます。 Mavenのバージョンを固定する Travis CIは不定期にビルド用仮想マシンを更新しますが、そのタイミングでの最新のMavenを仮想マシンに入れるようです。このブ…

SpotBugs 3.1.0 RC6の利用とフィードバックのお願い

先日SpotBugsの最新版となる3.1.0 RC6が出ました。大きな問題が無ければ、これが最後のRC版となる予定です。 Release 6th Release Candidate for SpotBugs 3.1.0 · spotbugs/spotbugs · GitHub SpotBugs開発において、私は新マニュアルサイト整備、CHANGELOG…

FindBugsの後継としてのSpotBugsの紹介

このエントリは「Announcing SpotBugs as FindBugs successor」の意訳です。一部、明らかなURLの誤りを修正し、可読性のため強調を施しています。 皆さんこんにちは、 このメールはこのメーリングリストにおける私の最後の投稿であり、また昨年のこちらの投…

javadoc.ioのクローンをreactorで実装した

また技術キャッチアップ用のプロジェクト作りました。今回使いたかったのは以下の4つ: spring-boot v2.0(リリース前) spring-webflux v5.0(リリース前) selenide v4.5 checker framework v2.2 Springは5.0リリース前にマイルストーン版を使って感覚を見…