Kengo's blog

Technical articles about original projects, JVM, Static Analysis and TypeScript.

医療向け基幹システムを提供するスタートアップに入社しました

前回の退職エントリに続けての入社エントリです。 2022年7月1日より株式会社ヘンリーにSREとして入社しています。Java→Kotlin、AWS→GCP、Ansible→Terraformなど技術的には大きな変化を伴う転職でしたが、SREとしての観点や課題解決プロセスへの習熟、そして…

Gradleのjvm-test-suiteプラグインがテスト周りの定型コードを排除するのに便利そう

Gradle v7.5の時点ではまだIncubating段階の機能ではあるのですが、Gradleの新しいプラグイン jvm-test-suite がいい感じなので紹介します。 docs.gradle.org 解きたい課題:サブモジュールや統合テストが出てくるととたんに面倒になるビルドスクリプト Grad…

GitHub Actions 最近のやらかし一覧(2022年夏)

2020年のやらかし一覧 に続いて、最近のやらかしも残しておきます。 PRがマージされたときだけPR番号を取得しそこねる PR番号を取得するのに GITHUB_REF を使いがちですが、マージされたときだけはマージ先ブランチ名が入ってきてしまうので完全ではありませ…

13年ぶりにストレングスファインダーをやった

ストレングスファインダー、今はクリフトンストレングス(CliftonStrengths)と呼んでいるそうですが、13年前に新卒入社したときも本を買ってテストを受けたことがありました。 当時は慎重さ・戦略性・規律性・内省・収集心が強みだという結果が出ていました…

退職エントリ

14年勤めたソフトウェアベンダーを今月末で退職します。私が入社したころは新卒が3年で辞めるという話があって、漠然と自分も似たような感じになるのかもと思っていたので、まさかここまで長く在籍することになるとは想像していませんでした。お世話になった…

オブジェクト指向か関数型か、という話題に私達はどう接するべきか

私がコードを書くときには「オブジェクト指向でいくか、それとも関数型か?」みたいなことはほとんど気にしていません。特にオブジェクト指向については人によって定義から違うこともままあるため、この手の議論がとても遠回りになることも多いと感じます。 …

「非nullのint配列」をアノテーションで表すのは `@NonNull int[]` ではない

正解は int @NonNull [] です。な、なんだってー! 本当です。Java言語仕様書にも記載がありますが、配列を修飾する場合は [] の手前にアノテーションを書く必要があります。JVM仕様書に記載の例のほうがわかりやすいかもしれません: @Foo String[][] // A…

リリース自動化の嬉しみとその手法

DevOpsやCIOps、GitOpsなどを通じて生産性向上を突き詰めていくと、コンパイルやテストだけではなくリリースまで自動したくなってきます。リリースには必要な作業が多く、また頻度も高くないため毎回思い出したり間違えたりが発生するためです。 特に変更内…

Gradle/Kotlinで開発する私的ベストプラクティス2022

こちらのエントリーが素敵だなと思ったので、最近書いてるKotlinプロジェクトのベストプラクティスをまとめてみます。一部はJavaプロジェクトにおいても利用できるはずです。 zenn.dev 基本方針 参加障壁を下げる。OSSプロジェクトでもプロプライエタリ・ソ…

--add-exportsをMaven/Gradleで使う

--add-exports なんてオプションは使わないに越したことはないのですが、依存先ライブラリの都合でどうしても必要という私のような人のためのメモ。 ポイントは javac だけでなく javadoc ないし java (テスト実行)コマンドに対するオプション提供も必要と…

JavaScript Actionsをnode16で動かすようにする

この記事はCI/CD Advent Calendar 2021に参加しています。 先日GitHub ActionsがNodeJS v12のみならずv16でも動くようになりました。 github.com 今まではNodeJS v12しかサポートされていませんでしたが、このv12は来年の4月でサポートが切れます。速やかにv…

2021年のOSS活動状況まとめ

昨年のに引き続きOSS活動状況をまとめます。2021年12月20日時点の情報です。 概要:昨年比30%増 GitHubのプロファイルページによると今年のpublic contributionsは1,865で、昨年が1,440だったので約30%増です。commit 63%のpull requests 12%なので、引き続…

Gradleプラグインのメジャーアップデートにおいて、古いGradleへのサポートをいかにして切るか

spotbugs-gradle-plugin v5をリリースしました。beta1のリリースから約3ヶ月間かかっています。 github.com Gradleプラグイン開発はややマイナーな取り組みだと思うので、Gradleプラグイン開発のメジャーアップデートがどういうものだったのかをちょっと紹介…

WIP: Gradleの機能でどこまでビルド性能が改善するのか

Gradleの --parallel やJUnit並列実行、Configuration Cacheなどがどの程度ビルド性能を改善するのか、いくつかのOSSで実測してみた。利用した機能の概要は以下オフィシャルサイトを参照のこと。 docs.gradle.org SonarQubeの事例 バージョン 9.0.1.46107 リ…

JJUG CCC 2021 FallでLT参加してきました

JJUG CCC 2021 FallにてJSR305に代わる静的解析用標準アノテーションの策定を目指す活動について紹介しました。スライドは以下からご覧いただけます: speakerdeck.com 2021年11月24日更新:動画はJJUG公式から公開いただいています: www.youtube.com 以下…

ソフトウェアプロジェクトではないGitHubリポジトリにどのようなライセンスを適用するか

ソフトウェアプロジェクトではないGitHubリポジトリにどのようなライセンスを適用するか?という問いを東京都オープン・ソース・ソフトウェア公開ガイドラインのIssueで見かけたので意見を述べてみます。結論を急がれる方は以下のサイトをどうぞ。 chooseali…

「New Relic実践入門」感想、あるいはなぜ監視SaaS使うんだっけという話

New Relic アニキこと清水さんから共著書「New Relic実践入門」をいただきました。ありがとうございます。清水さんにはかつてRDBMSの性能調査をいかに効率的かつ実践的にするかご教示いただいた恩があるのですが、今もその道を追求し活躍されていると知れて…

個人サービスやOSS開発の保守運用から何を学んだか

ホビープログラマいいよね(ポジショントーク https://t.co/bkf6Nlnoxx— ㊗転剣アニメ化! (@Kengo_TODA) September 14, 2021 というようなことを私はよく主に採用の文脈で口走るのですが、ちゃんと内容をまとめておこうと思ったのでメモ。特に保守運用を経…

SonarQube解析をGitHub Actionsのpull_request_targetイベントで回す

SQ解析が現時点ではあまりpull_request_targetイベントをサポートしておらず、ちょいちょい手間が必要だったのでまとめます。 完全なYAMLのサンプルは↓にあります。 github.com checkout する場合はrefを指定する pull_request_target イベントでcheckoutを…

勝手を知らないプロジェクトにPull Requestを送るときに気にしていること

初心者向けのPull Request(PR)作成方法はopensource.guideをはじめとして数多く見るのですが、もうちょっと突っ込んだというか中級的な内容の記事を読みたかったので自分で書きます。題材として主に直近で書いた大きめの機能追加用PRを使っています: gith…

GitPodでJavaプロジェクトを開発する

GitHub Codespacesがなかなか個人向けに来ないので、changelog.comで宣伝していたGitPodを試しています。 どうも公式のJava向けの説明が古いようで、既にDeprecatedになっているtheiaを前提としているため、調べたことをメモしておきます。 最新のJavaを使う…

The 2021 State of DevOps Reportが出た

みんな大好き、State of DevOpsの2021版が来たぞーhttps://t.co/7yFtAblwFn— Like a Galarian Linoone (@Kengo_TODA) July 21, 2021 ということでスキマ時間に読み進めていたので、感想と面白いと感じた点をまとめときます。網羅性が高く公平なまとめが必要…

Gradleのbaseプラグインに書くべきでないconventionとは何か

ひとつ前の記事では「Gradleの設定やコードをどこに書くべきか」のうち、答えが明確な「build.gradleファイルとbuildSrcディレクトリの使い分け」について書きました。この記事ではまだ自分の中でもよくわかっていない「Gradleでbaseプラグインに書くべきで…

GradleのbuildSrcとどう付き合うべきか

Gradleで複数サブプロジェクトをもつプロジェクトを作成する - kdnakt blog を見て、buildSrcディレクトリ周りで混乱した記憶が蘇ってきました。 gradle initでサブプロジェクトを持つプロジェクトを作るとbuildSrcを使ったプロジェクトが生成されるらしい。…

GitHub Actionsのworkflow_runイベントでテストを回すときの要点

Dependabotの作ったPRがSecretsにアクセスできないためにことごとく失敗していたのを修正しました。 github.com SecretsにアクセスできないのはKeeping your GitHub Actions and workflows secure: Preventing pwn requestsで説明されているようにセキュリテ…

MRJAR (Multi-Release JAR)を使っているOSS一覧

GitHub - RoaringBitmap/RoaringBitmap: A better compressed bitset in Java Arrayの一部範囲を比較するメソッドを使う GitHub - rfscholte/LdapDnsProvider LDAPパッケージの変更を吸収 GitHub - meterware/simplestub: A library for creating simple tes…

SLF4JとLogbackは2021年現在では積極採用しない方が良い(2021年12月 追記)

SLF4JとLogbackの中の人はここ数年活発ではないのでLog4j2などを代わりに使いましょう。 SLF4Jの活動は最近活発ではない SLF4JはVCSとしてGitHubを利用しています。最後の変更が2020年2月、最後のリリースが2019年12月となっていることからも、あまり活発で…

内製化をすすめる知人へのアドバイス

ソフトウェアエンジニアとしての働き方を探求してきた経験と、駐在員として文化の狭間でうろちょろしてきた経験、OSSエンジニアとして多数の多様な人材と交流してきた経験をもとに、果敢にも内製化に挑戦する知人へのアドバイスを気持ちまとめます。 前提 主…

JJUG CCC 2021 Springでバイトコードの話をしました

JJUG CCCで聞きたい内容を募集— ゴールドシップと同誕の方のトダ (@Kengo_TODA) 2021年3月2日 ということでJava8〜16におけるバイトコード生成の変化について、先日開催されたJJUG CCCで喋ってきました。 動画をYoutubeにて配信していただいているので、よろしけ…

InclusiveなOSS開発体制を作る意味で、GFWの影響をざっくり知ってもらえるとありがたい

TL;DR 2021年5月時点では raw.githubusercontent.com や gcr.ioはGFW内からアクセスできません。 開発しているOSSを広いユーザに利用してもらいたい場合は、こうしたドメインへの強い依存は避けることを検討しても良いかもしれません。 中国インターネットか…