Kengo's blog

Technical articles about original projects, JVM, Static Analysis and TypeScript.

2025年に読んでよかった本

前回に続いて、今年読んでよかったなと思った本をいくつか。

医療関係

病院という組織の動きと未来を知るうえで「病院経営の教科書」が良かったです。3版まででていて、定番として信頼されているのでしょうね。実際にはヒトが占めるウェイトがかなり大きいとので現地訪問必須とは思っているんですが、現地訪問時の観察眼や質問を研ぎ澄ませるためにもこういう知識は有効だろうと思いました。

エンジニアリングで地域医療を支えるうえでその構造を理解することが重要なのは疑いないことですが、「地域医療の経済学」は今ある構造や課題だけでなく解決の提案も含まれていて面白かったです。その解決が日本の未来かというとたぶん違うんだろうなぁと思いつつ、かかりつけ医の機能を日本の医療でどう実現していくか?は間違いなく今後のアツい課題のひとつだと思うので継続的に考えていきたいです。

自分には機序が明確な印象のある西洋医学に対して、東洋医学にはあんま根拠が明確でない印象があります。自分は昔読んだインタビューマンガの「絶望に効くクスリ」で東洋医学を研究してエビデンスを作っていく動きがあることは知っていたのですが、このブルーバックス「東洋医学はなぜ効くのか」を読むことでその精度がかなり高まっていて納得できる範囲がかなり広くなっていると感じました。 鍼も漢方も、ここまで判明させるのはかなり大変だったろうなと門外漢でも容易に想像できるところです。特に漢方についてはかなり体質によるという点と、生薬の流通・管理に課題があるとは個人的に感じているところなので、体内で作られる成分そのものの精製や関連する腸内菌とセットで服用できるような工夫が今後一般的になると良いなと思います。

その他

図書館で読んだ古めの本です。自分は社会課題解決をする破壊的イノベーションをもたらすスタートアップで働きたいと思っているヒトなのですが、この本を読んで事業そのものが社会課題解決になるスキームそのものがかなり新しいのかもしれないと思いました。というのもこれに掲載されているのは、従業員に対する福利厚生や売上を利用した寄付を用いて社会課題解決に繋げている話なんですよね。もちろんチョコレート製品という食品を通じて社会貢献していたことは想定されますが、カカオ生産に様々な問題があったことは知られているとおりなので、色々と考えさせられました。