Kengo's blog

Technical articles about original projects, JVM, Static Analysis and TypeScript.

インディーズゲームと、趣味プログラマのこれから

SIG-Indieの第2回研究会を聴講してきました。
自身の参加態度に関しては非常に大きな反省点を残しましたが、全体的に得るものが多い研究会でした。スーパークリエータと呼ぶべき「液晶のなかのひと」を間近に見られたのもモチベーションになりました。


少し意外だったのが、当日議論された「インディーズゲーム」がほとんど「フリーゲーム」を含んでいなかったこと。インディーズゲーム≒同人ゲームであり、金銭や商業化を比較的強く認識したものでした。
私にとって同人ゲームは、作る・買うの両面で縁遠いモノです。有料でボリュームもあるので気軽に楽しめませんし、持ち運びに不便なので電車内など“スキマ時間”に遊ぶこともできません。無料で比較的手軽に遊べるフリーゲームやスキマ時間に楽しめる携帯型ゲームの方が、「楽しむためのゲーム」としての性質は高いと考えていました。
ただ今回お話を聴いた限りでは、同人ゲームを好む方は金銭や商業化よりもクオリティと個性の両立を大切にしているのかなと感じました。クオリティはフリーゲームでは実現しにくく、個性は商業ゲームでは実現しにくい(らしい)ものです。これらを両立できる唯一の手段が同人ゲームなのでしょう。このあたりは仮説に過ぎないので、1度詳しい方と話してみたいものです。


あと以前から「グラフィックが描けないとゲームは作れない」という仮説を持っていたのですが、なんとなく正しい気がしました。今回第3部で話をされた方は皆さん絵が描けるかグラフィック担当がいらっしゃるかのどちらかでした。
見た目はBGMやSEよりゲームの(作者の?)個性が反映されるものなので、素材で代用しにくいこともあり、創作意欲に大きな影響力を持っています。せっかく作ったゲームの見た目が貧相だと、公開も躊躇してしまうでしょう。
趣味プログラマはぜひ増えてほしいですし、ゲームはその入り口として最適であると思いますが、この問題がクリアできなければ実質的な効果は低くなってしまうのかもしれません。


できれば懇親会などでおにたまさん*1にご挨拶などしたかったのですが、本業が忙しかったため断念。
今年のHSPコンテストも楽しめそうだということが分かり、期待しています。

*1:HSPの作者、私の今があるのはこの方のおかげといっても過言でないはず