Kengo's blog

Technical articles about original projects, JVM, Static Analysis and JavaScript.

新人研修について

いよいよ新人研修まで残り2週間となりました。大学関係のイベントが落ち着いたこともあり、ここで新人研修の狙いと効果についてIT系企業内定者の立場からちょっと考えてみたいと思います。
研修を経験したことさえない人間が書くのですから、その内容は不確かです。あくまでも読み物として楽しんでいただければと思います。

会社側は何を期待しているか

会社側は新人研修で、我々新入社員にどのような変化を期待しているのでしょう?


PCスキルの獲得?
言葉遣いの向上?
ビジネスマナーの獲得?
プログラミング技術の習得?


……いえ、おそらく会社側はこのようなスキルの向上は望んでいないでしょう。そう考えられる理由は次の通りです。

  1. 社員要らない
  2. 施設要らない
  3. 他の内定者要らない
  4. 学生時代でもできる

つまり研修でやる必要性が全くないのです。新入社員にある程度の積極性と未来を見通す想定力があれば、入社前だろうと後だろうと独学で何とでもなります。


おそらくこれらのスキル獲得は、質問できる環境を準備した上で宿題として課されるのでしょう。
事実、資格の取得を内定者に課しているIT企業は多数存在するようです。

新人研修の備える条件

では逆に、新人研修でなければできないことを探してみましょう。そのためには新人研修の備える条件を確認しておく必要がありそうです。


一般的な新人研修を構成する要素を簡潔に羅列すると、次のようになるでしょう。

  1. 社員がいる
  2. 会社の施設や備品が使える
  3. 受講者が「新入社員」である(=「内定者」ではない)
  4. 受講者間の物理的距離が近い
  5. 周期的に長時間拘束される

ところで、これらの中で最も重要なのは何でしょうか?
「社員がいる」「会社の施設や設備が使える」状況は就職前からそこそこありますし、「受講者間の物理的距離が近い」「周期的に長時間拘束される」状況は懇談会などで生み出すことができます。
そう考えると新人研修ではじめて発生する状況は「受講者が新入社員であること」だけとなります。これが新人研修と最も特徴づける重要な要素だと仮定して、次に進みましょう。

内定者と新入社員の違い

では内定者が新入社員になることで、いったい何が変化するでしょうか?

雇用関係成立

もっとも予想しやすいのは雇用関係の成立です。
新入社員になることで企業に雇われる形になり、給与と責任が与えられます。この2つは社会的な人間に対してプラスの刺激として働き、仕事への集中力や姿勢を向上させます。研修が進むにつれ、この2つに信頼が加われば、新入社員はより高い効果を生み出せるようになるでしょう。
つまり研修における指導・学習は、学生時代のそれよりも高い効果を上げることが期待されます。

社会人としての自覚

次に考えられるのが社会人としての自覚です。
自分がもう学生ではなく社会人なのだということは、ほとんどの新入社員が自覚していると思われます。しかし「学生と社会人はどう違うのか?」という問いに自信をもって答えられる新入社員は少ないでしょう。なぜならば、社会人を経験したことがないため実体験に基づいた思考ができないからです*1
新人研修とは人生初めての社会人生活です。この新人研修で得た体験は社会人としての自覚・矜持の基になる可能性が高いと言えそうです。少なくとも社会人初期の自覚・矜持の基になる可能性は高いはずです。(初頭効果を持ち出せればより説得力が高まりそうですが、この効果が長いスパンでも有効かどうかを知りません)
ですから人事担当の中には「ここでウチの方針を浸透させたい」「社会人とは何か、という意識をコンセンサスにしたい」という考えが生まれるでしょう。大げさではありますが「社会人はお客様第一」「社会人なら残業は当然」なんて意識をうまく植え付けることができれば、企業に対して高い効果を生み出す人材に成長しやすいでしょうから。

人間関係の変化

最後に、周囲の人間との人間関係が大きく変化することにも注目してみましょう。
内定者が入社前までにかかわってきた社員は、内定者にとって社員代表であり交渉相手でした。内定者は社員を観察することで社風や文化を知り、何を欲しているかを見極めた上で自分を売り込むことが目標だったのです*2
しかし入社後は、周囲の社員がいっせいに先輩あるいは上司へと変化します。ここでもっとも求められることは社風や文化を知ることではありません。そんなフェーズはとうに終わり、自分が周囲の先輩や上司から社風や文化を学び取ることが求められるはずです。
なぜならば、先輩や上司は後輩や部下を教えることを仕事としているからです。彼らは自分の仕事をこなしながら我々新入社員を指導するのですから、我々新入社員が学ばないことは彼らの労力を無駄にする行為、すなわち仕事の妨害になります。
仕事の妨害が歓迎されないということはどんな会社でも間違いないでしょう。我々新入社員はただでさえ会社に貢献できないのですから、妨害などもってのほかです。

結論

残念ながら少しずつ論理がねじれている個所も散見されますが、これまでの考察から

会社側は新人研修で、我々新入社員にどのような変化を期待しているのでしょう?

という問いの答えは

  1. 雇用関係に起因する急速な成長
  2. 社会人としての自覚・矜持の形成
  3. 先輩や上司に接して社風や文化を学ぶこと

ではないかと思います。答え合わせは2週間後!

*1:この投稿のように!

*2:人によって異なる