Kengo's blog

Technical articles about original projects, JVM, Static Analysis and TypeScript.

SpotBugs 3.1.0 RC6の利用とフィードバックのお願い

先日SpotBugsの最新版となる3.1.0 RC6が出ました。大きな問題が無ければ、これが最後のRC版となる予定です。

SpotBugs開発において、私は新マニュアルサイト整備CHANGELOG整備、Ant廃止、Gradleスクリプト整備、Travis CI整備、Bot管理、パフォーマンス改善、JUnit用test-harness作成、Gradleプラグインの統合テスト作成、などなど色々やらせてもらいました。昨年FindBugsがforkされてからの10ヶ月間で数多くの変更と修正を入れてきましたが、どうにかJava9リリースのタイミングに合わせる形でSpotBugsの安定版をリリースできそうです。
助けていただいた各位、特にドキュメントの日本語訳にコントリビュートしてくださっているKannoさんと、SpotBugsチームの要請に応えてv6.1を出してくださったApache BCELメンテナ各位に御礼申し上げます。

このバージョンにはMANIFEST.MFに記載されたClass-Pathが間違っているという既知の問題がありますが、MavenやGradle、AntなどのビルドツールあるいはEclipseによってFindBugs/SpotBugsを使っている場合には問題になりません。ぜひ日頃の趣味開発ないし業務開発で使っていただいて、イシュートラッカーにフィードバックをお願いします。
なおjarコマンドあるいはSpotBugsが提供するスクリプトを利用されている方は、こちらに記載のMANIFEST.MFでjarファイル内のものを置き換えてください。

なお私は今後も個人的にSpotBugs開発に携わっていく予定です。BCEL自体がスレッドアンセーフらしく一筋縄ではいかないようですが、マルチスレッド化を進めていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いします。