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Kengo's blog

Technical articles about original projects, JVM, Static Analysis and JavaScript.

複数の公用語がある国で店舗がどう工夫しているか

シンガポールは英語・中国語・マレー語・タミル語の4つの公用語があります。しかし、だからといって全ての表示が4ヶ国語で行われているわけではありません。シンガポール人が話せる中国語と、シンガポール人の一部と海外からの労働者が話せる英語の、2言語を中心とした表記が行われています。

ただ英語がうまくない人も(シンガポール人・海外労働者ともに)存在するため、そうした人を配慮した案内になっていることが多いです。

MRT駅など、公共の場について

MRT駅のホームでは駅名が4ヶ国語で書かれています。また路線図も4ヶ国表記です。道案内表示などは英語と中国語の2言語で表記されています。飲食禁止・ドリアン持ち込み禁止といった禁止事項は英語表記です。

ICカードチャージ用マシンは4ヶ国語に対応しており、手続き開始時に言語を選べるようになっています。これは銀行用ATMでも同じです。バス内部の広告も4ヶ国語で書かれていますが、バス会社内部の無線通信は中国語で行われています。顧客向けは4ヶ国語、社内は中国語と決めているのかもしれません。

グローバル企業の対応:McDonaldのケース

メニュー・トレーの敷物・広告などはやはり英語のみになっています。ただしメニューには番号が振ってあり、英語が得意でなくても数字とYes/Noだけ話せれば事足りるようになっています:

  • メニュー番号
  • Meal(セット)かどうか
  • Up Size(飲み物とポテトを増やす)かどうか
  • 持ち帰るかどうか

なお飲み物に氷を入れないとかポテトに塩を入れないとか、そういったカスタマイズは自分から伝える必要があります。またメニューは手元に無く、指差しで注文することは想定されていないようです。手元にはサイドメニューのみが貼られているため、指差しによる販促が行われているのかもしれません。

グローバル企業の対応:Starbucksのケース

スターバックスは英語も中国語も使えない人にはややシビアかもしれません。メニューには番号もなく、指差しでのドリンク注文もできません。ケース内のマフィンやサンドイッチを指して注文することは可能ですが、後ろに人が並んでいる時には困難ですし、想定された動作では無さそうです。

店舗によってはサラダや瓶ジュースなどがレジ手前においてあり、それをレジに持って行くことで言語によるコミュニケーションを減らせます。ただ、基本的には英語が使える人を対象にしており、英語が使えない層への配慮をしているわけではなさそうです。

日本企業の対応:伊勢丹のケース

伊勢丹の食品売り場に行くと、普通に日本語の製品が売られています。英語の案内もありますが、中国語やその他の公用語の案内はほぼ望めません。ただ店員さんは中国語が使える方が多いため、シンガポール人にとっては買いやすい状態と言えそうです。

日本語の製品紹介ビデオに中国語字幕をつけたものがよく使われています。英語でない理由はよくわかりませんが、中国など他国で作成したビデオをそのまま使っているのか、駐在員以上にシンガポール人をターゲットにしたいと考えているのか、どちらかではないかと思います。

地元の対応:フードコートのケース

駐在員が来ないようなフードコートでは、中国語のみで回っているところもあります。英語で注文しようとするとNo Englishと言われるそうです。

駐在員による利用を見込んでいる場所では、英語が基本となっています。英語と中国語を併記している場合もあります。日本料理店では日本語併記もありますが、韓国料理店やインド料理店ではそういった併記はあまり見かけません。

ここでもやはり、指差しよりメニューに数字を振ることによる解決が多く使われています。注文を終えて待っている人の後ろから注文をすることもあるので、この判断は合理的と言えます。なおこの数字はレジ担当からキッチン担当に注文を伝える際にも利用されているようです。

まとめ

  • 4ヶ国語をきちんと使っているのは公共機関のみ
  • その他の企業は自社の顧客層にあわせた1〜2言語を使用
  • 番号を使うことによる解決が主流

シンガポールにいらっしゃる際は、1〜20くらいの数値を難なく言えると食いっぱぐれないですよ!