Kengo's blog

Technical articles about original projects, JVM, Static Analysis and TypeScript.

本の調達方法を探る

ウェブが発達した現代でも本の持つ重要性は変わりません。
よく検討された文書はブログやウェブページよりも読みやすく、理解しやすくなっています。誰でも自由に携帯できる利便性も大きな特色です。
今後社会人となる我々もきっと多くの本に頼ることでしょう。


しかし本は商品ですので、当然お金がかかります。学生の間は図書館もある程度充実していましたし、生協なら全品1割引きなのでそこそこお安く手に入りましたが、今後は使うことができません。
公共の図書館はあまり充実していない印象がありますし、古本は探すのに時間がかかります。古本一括検索サービスもいくつかあるようですが、見つかることが少ない上に使い勝手が悪いものがほとんどです。


そこで仕事上必要な本をどうすれば低コストで調達できるのか、少し考えてみました。

人から借りる

最も簡単な方法は誰かに借りることです。社会人初期に必要になるであろう社会人マナー入門書や技術の入門書などは高確率で同僚や先輩が所有しているでしょう。何よりも遠征の必要がないので交通費や時間を節約できます。


ただし読みたい本が出た時にいちいち所有者を探さなければならず、手間がかかります。
それに事前に本を調べることができませんので、「どの本を読むか」を決めるプロセスは別の場所で行う必要があります。特定の本を読みたい場合は問題ありませんが、「とりあえずこのジャンルの入門書を読みたい」という時は不便です。

職場に図書室を設ける

仕事上必要な本は、他の社員たちも必要とする本である可能性が高いと言えます。ですから職場の一角に本を置く場所を作って皆で持ち寄れば、仕事上で頼れるアーカイブが出来上がります。
公共の図書館よりも新しい本が揃うでしょうし、仕事を進める上で知るべき知識が一目瞭然でわかる副作用もあります。集まる本は社員のお眼鏡にかなった本ばかりですから、信用できる読みやすい本が揃うでしょう。前節で提唱した「人から借りる」の欠点もほぼカバーできます。
本は職場の予算から出せるならそうすべき*1ですし、そうでなければ皆で持ち寄ればいいでしょう。図書室とも局所版ブッククロッシングとも言えそうです。


最大の問題は場所をとりすぎることです。職場の規模にもよりますが、大抵の職場には本を大量に置くスペースはないでしょう。
それに本の管理を誰がどのように行うか、という問題も出てきます。貸出管理はシステム化が可能ですが、整理整頓や清掃・修復は人によって行う必要があるでしょう。作業1回あたりの労力は小さいかもしれませんが、長期的に必要となるので、トータルで支払うコストは大きなものになりえます。


この種の問題に絶対的な解決方法はないと思いますが、もうすこしスマートな解決方法はないものでしょうか。書籍代はバカにならないので何とかケチりたいものです。

*1:そもそもこれが可能なら書籍代をケチる必要はないのですが……